紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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 三重県松阪市飯南町の高束池

 三重県松阪市飯南町にある高束池は、国道166号線を奈良方面に走ると飯南高校、伊勢変電所を通り過ぎると右側にある。このため池は立木で国道から見にくいが、喫茶店が岸近くに建っているので、目印になる。

 春には池周辺に植えられた桜の花の間に池面が見え、秋には背景の山を彩る紅葉が美しい。

 高束池の畔に、立て札が有り、ため池築造について書かれている。このため池の築造は、江戸時代末の文化年間に、大庄屋を務めた深野村野呂一之進俊興が先達し、苦心の末に完成したという。現在、周辺35haの水田の灌漑にこのため池の水が利用されている。

 
(写真をクリックすると拡大します)
桜の花の向こうに見える高束池。
ため池のほとりに作られている築造の由来について説明した立て札。

ため池を訪れた人達が、この立て札によって、先人の苦労の末にため池が築かれ、周辺の田んぼが潤され恩恵を受けてきた歴史を学ぶことができる。

三重県の多くのため池が江戸時代に築かれたが、現在に生きている歴史を学ぶことの出来る、このような案内板がもっとあちこちに設けられてもよいのではないかと思う。

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